私は百年カレンダーを使っている。使っているという表現が適切かはわからないが、年に数回思い出した頃に出して覗いている。
一日単位で百歳までの表が目の前にあると、自分が今どこにいるのかがよくわかる。
書き込むスペースは全くないが、隙間にその年に起きた大きなイベントなどをわかるように書いている。旅行先や子どもの学校の入学や卒業、就職、転職、引越しなど、あらゆるライフイベントが記録されている。
左下からカレンダーは始まり、だんだんと天国へ近づき、最後の百歳の大晦日は右上角となり、後の続きは天国へ、となる。
たいていの人は、百歳までに亡くなるので、自分も残りの何処かのある日にこの世を去ることになる。
もともとは父が百年カレンダーを机の前に貼っていたのを見て、私も買ってメンテナンスするようになったのだが、その父も随分と前に亡くなった。
父もこの表のどこかで亡くなるんだなと思いながら見ていたのだと思う。
縁起でもないと思う方もおられるかもしれないが、人は必ず死ぬ。
残されている日数と、身体の状態はおそらく比例していて、これからどんどん動けなくなっていく。やりたいことがあるなら、今のうちにやっておかないといけないなと思う。