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モンゴル ウランバートルの路上にはゴミが落ちていない

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 日本はどこを歩いても、ほとんどゴミが落ちていない。最近は渋谷センター街や京都などでゴミを路上に放置することが問題となっているが、不愉快になるようなゴミの集積を見ることはない。

 モンゴルの首都ウランバートルも、ゴミが落ちていない。昨日十六キロほど歩いたが、ゴミの記憶がない。

 ゴミが無ければ、他に問題はないのかというと、それは違う。慢性的な渋滞に起因する交通マナーの悪さ。道路のデコボコが激しく、日本では考えられないような水たまりが出現すること。マイナスを数えていけば、いくらでも数えていけるが、こと路上のゴミについては丸一日見なかった。ゴミにばかりに着目して歩いているわけではないので、当然、どこかしらには落ちていたと思うが、記憶に残るようなものはなかった。

 スイスも街が綺麗でゴミひとつ落ちていなかったが、街全体が自然と調和して美しさが保たれていたが、それともまた違う。

 街を歩いて気付いたのは、時折り家の前をホウキで掃く人の姿だった。とても自然な行いで、常に身の回りの汚れを祓っておこうとする習慣のようにも見えた。

 日本でも家の前を掃除する人を時々見かけるが、日本とウランバートル以外では、あまり見かけない光景のように思う。

 横断歩道の向こう側へ渡れないほどの池が路上に出現するのに、ゴミは落ちていない不思議。日本と共通する文化的な特徴をウランバートルの路上で発見した。

 後日談。

 郊外へ足を伸ばしカラコルムへ向かう途中、草原で車を止めて休むことができる場所や砂丘の片隅にゴミが散乱していらところが散見された。日本だって粗大ゴミを森に投げ捨てる人がいるわけで、どんなところにも、そのような人はいるということ。シンガポールのように罰金刑が科されるのはあまり賛成できないが、モラルに頼るだけでは、世の中そううまくはいかないということなのだろう。

 色々と調べてみると、やはり、モンゴルにもごみの問題はあるようだ。私のような初めて訪れるような人の目にはつかない、ということなのかもしれない。でも、事実は事実なので、そこはモンゴルの人々の名誉のためにも、私が訪問した時には、ウランバートル市内でごみが落ちていなかったことは、強調はしておきたい。