Just do it !

踏み出そう。やってみよう。考えるのはそのあとだ。


モンゴル カタコルム ハラホルン

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 チンギスハーンの治めた時代。日本の鎌倉時代と同じ頃、およそ百年間カタコルムはモンゴルの首都だった。百年後、フビライハーンの時代に元朝が大都、今の北京に開かれるまでモンゴルの首都として栄えた町がカタコルムだ。ここから北京までの距離を考えると、大軍団を引き連れて移動する、その行動力のスケールの大きさに驚く。

 今のカタコルムは、小さな町だ。数百キロ四方の草原にポツンと村を一つ置いたような規模だ。

 当時は、イスラム教、仏教、キリスト教がそれぞれ街区を作り住み分けていたとされる。しかし、その痕跡はどこにもなく、唯一亀石という、建物の土台の石が当時のものとして残されている。

 日本の建築も木造なので、火災で消失するリスクがあるが、モンゴルの場合、ゲルのような移動式の建物なので、そもそも遺跡として形あるものとしては残りにくい。

 鎌倉時代の終わり頃、フビライハーンが北京に元朝を置いてすぐに、日本に対する元の襲来が起きる。カタコルムから北京そして、日本までの距離を考えると、改めてその発想の壮大さに圧倒される。

 

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 東京の狭いゲル二つ分ほどしかない部屋で、小さなパソコン画面の枠の中だけを覗き込んで生きている自分がなんだがおかしい。

 モンゴルの草原は眺めていても飽きることがない。見ているだけで、気持ちを大きくさせてくれる。