戸建ては寒い。戸建ては暑い。
何しろ木でてきているので、外気温が即伝わる。冬は寒い。夏は暑い。
マンションは建物内の位置にもよるが、周りを別の部屋で囲まれていると、夏は涼しく、冬は寒くない。
戸建てとマンションの光熱費を比較してみれば、相当違うはずだ。
マンションは管理費と修繕積立金が徴収されるが、光熱費の差を考えると、かかる費用の差は小さくなる。
マンションは冷房と暖房をつけなくても、かなりの期間過ごすことができる。
以前住んでいたマンションは、北向きの部屋だったが、十二月半ば過ぎくらいまで、暖房は不要だった。南向きの十八階に住んでいたときは、真冬でも暖房をつけていなかった。
実家は戸建てだ。築古ということはあるが、十一月くらいから暖房をつけることもある。
日の当たる南向きの部屋でも、寒い。
東京にあるので、周囲を他の住宅に囲まれているということもあり、直接窓から日の当たる時間は短い。特に一階は寒い。二階は一階と比べて日当たりが良いので暖かい。太陽の偉大さを感じるときだ。
毎月の光熱費がかかりにくいのは、マンション。管理費にはゴミの処理、共有部分の清掃なども含まれているので、戸建ての光熱費がかかることに比して、さしたる違いにはならない。
ゴミ出しも決まった日に出さなくても良いので、いつでも出せる便利さがある。戸建てだと持ち回りで掃除などもしなければならないところもあるだろう。それを管理費を支払うことで代行してくれていると考えれば、それほど高くは感じないかもしれない。
こうして考えてくると、やはりマンションの方が住みやすい、という点では間違いないだろう。でも、マンションには出口戦略がない。最終的には廃墟になる。住人の同意が得られれば建て替えは可能だが、建て替えできるのは極々一部で、大抵の場合、現行の制度下では難しい。
住み始めの時期は、マンションの方がコストはかからないけれど、売れなくなった時点で、処分できない負の資産になる。
そこがマンションの厄介なところだ。