Just do it !

とりあえずやってみよう。考えるのはそのあとだ。


正社員にこだわる必要はあるのかな

正社員が正解で派遣社員は間違い?

一般論として、正社員になったほうが良い、ということは理解できます。

すぐにクビにはしにくいし、有給もあるし、会社との一体感がある、と言ったメリットがあるからです。

しかし、正社員のような長期雇用者が管理して、契約社員や派遣社員のような短期雇用者が管理されるという思い込みは、やめたほうが良いと思うのです。

そのような思い込みが、日本の組織の硬直化を生み出しているように思います。

例えば、取締役は任期があるし、いつでもクビにできます。

労働者ではないという見方もできますが、ほとんどの場合、実態はサラリーマン労働者です。オーナーでなければ、取締役と言えども、労働者です。

外資系企業などでは、管理職以上の場合は、一年契約の自動延長、という組織もあります。

日本の企業で働いている人や、一つの環境でずっと働いている人たちは、自分たちの環境が日本中の標準的な労働環境と思うのかもしれませんが、会社によって、その実態は驚くほど違います。

名ばかり管理職だらけ

例えば、管理職。外資系企業に限らず、新興企業などは、どんどん出世させます。

なぜかと言えば、安く人を使えるからです。

若い人を抜擢して、課長にしてあげれば、その社員は、一生けん命に働いてくれます。

出世させることによって、残業代を払わなくて済みますので、長時間労働をするスタッフのままよりも、かえって安く済みます。なので、外資系企業へ行くと、部下のいない管理職が大量に存在します。

実質的にはスタッフと変わらないのですが、課長とタイトルを付けるだけで、残業代を支払わなくて済むと解釈されているからです。

本来的には、この運用は誤っていると思いますが、ほとんどの場合、これで通っています。労基署はこの実態を知って知らないフリなのでしょう。

裁量労働制は無意味

既にそのような実態があるので、裁量労働制を導入したところで、何も状況は改善しません。タイトルをあげなくても、長時間無期限に業務をさせることが出来るようになるだけです。

メディアで誰もそこを指摘しないのは、何かへの忖度が働いているのか、実態を知らないだけなのかはわかりません。

芸能人は業務委託?

芸能人と呼ばれる人たちの契約形態はよくわかりませんが、芸能事務所と業務委託契約を結んでいるのか、基本給が恐ろしいほど低い、歩合給制度なのか。

プロスポーツ選手などもそうですが、このような人たちは、収入の水準が高いので、だれも正社員かどうかと気にすることもありません。

夜中まで番組の収録があっても、睡眠時間3時間で働くアイドルがいても、働かせている芸能事務所が、労基署の立入検査に入られた、ということは聞きませんが、会社員はだめで、芸能人は良いというのはどうなのだろう、とも思います。

業務委託契約であったとしても、その実態が派遣労働と変わらなければ、厳しく対処すべきとも思いますが、この点、日本の労基署などは、実態を知っていても、矛盾だらけのパンドラの箱を開くことになるので、恐ろしくてできないということがあるのかもしれません。

正社員と派遣社員を行き来してもよいのでは?

派遣社員や契約社員をしていると、正社員になりたいと切に願うのはよくわかりますが、これはその背景に差別的な待遇があるからです。

また、それが当然と思われているからです。

しかしながら、これもまた日本の伝統的な役所や企業の悪習でしかありません。

実際、私は契約社員の立場で、正社員を監督する立場にいたこともありますし、ほぼ全員が契約社員で構成されている会社で働いていたこともあります。

契約社員と言っても、管理職と同じくらいの収入ですが、何かあれば、すぐクビになります。別に何かを失敗した、ということではなくて、単に計画が変わったから、予算が足りなくなったから、といった程度のことで契約が打ち切られます。

そのような環境で働いていると、勤務先名を並べるだけの日本の履歴書のフォーマットって何の意味があるのだろうと思います。

正社員になりたいというCMはやめて欲しい

役所や一部の上場大企業では、相変わらず日本型の雇用習慣が継続されているのでしょう。

しかし、労働力の流動性を高めるためには、長期雇用であっても、短期雇用であっても、その役割に応じた支払いを行う、という同一労働同一賃金という考え方をとることは、至極真当です。

リベラルが保守化し、保守が先進的になっているという逆転現象はここでも見て取れます。

労働集約型の製造業が主体の産業構造であれば、ピラミッド型の組織は有効だったのかもしれませんが、もはや、日本はそのような産業構造では生きていけないはずです。

プロジェクトマネジメント型の組織運営に変えてしまえば、もっと環境の変化に対応しやすくなります。

実際急激に伸びている組織の場合、固定化したルーチン業務は少なく、ほとんどの時間をプロジェクトに費やすということが一般化しているはず。

なので、硬直したピラミッド型の組織から変わらないで運用できているということは、逆に言えば、全く変わらない、変わることの出来ない組織、であるということなのだろうと思います。

日本が沈んでいくのも無理ないですね。

ほんとうに変われない国。明治維新と太平洋戦争後には変われたのに。

まだ危機感がないからでしょうね。

日本には日本の良さがありますけれどね。

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