ここのところ、都心に人が集中する傾向がありました。
しかし、コロナの影響でその都心生活が今見直されようとしています。
都心に住むことの良さのほとんどは、人が密集していることで説明できます。
しかしながら、人が密集するということは、感染症が蔓延しやすく、都心部はその点では不利です。
昨年、甲州街道、日光街道、奥州街道を歩きましたが、田舎町では人がほとんど歩いていません。
JRの駅周辺には人がいますが、そこから100メートルも離れると、中核都市でもない限り人とすれ違うことはありません。
田舎の人は歩きません。たいてい車で移動します。歩道は車道の脇に伸びてはいますが、時折り自転車に乗る人がすれ違うくらいで、1日歩いても、すれ違うのはせいぜい1時間に一人くらいです。
郊外型、地方型の生活が見直されている一方で、株高の影響か、都心部のマンションが相変わらず売れているようです。
人はなかなか急には変わらない。
郊外型の生活の方が良いなどと言ってはみたところで、コロナの蔓延だけでは、人の意識は変わらないことは、この国の制度がバブル崩壊後もまるで変わらないことからも想像出来ます。
太平洋戦争で負けて初めて国の形が変わったように、この国の人々の多くが痛みを感じることがあった後に、ようやく次のステップへと変わっていくのではないかと今は考えています。