仁徳天皇陵は世界三大陵墓の一つということだ。秦の始皇帝の墓、エジプトクフ王のピラミッドは子どもの頃から本を読み漁り良く知っていたが、仁徳天皇陵は図鑑で見ることはあっても、あまり興味を引くことはなかった。
でも、クフ王のピラミッドも、秦の始皇帝の墓も私は訪れたことがあるので、せっかく近くに来たのだから、仁徳天皇陵も行って、世界三大陵墓の一つを他の陵墓と比較体感してみることにした。
世界遺産となるために、いろいろと関係者の皆様は準備をされたのだと思うが、ピラミッドや始皇帝の墓と比較すると、博物館がどうしても見劣りする。
堺市には予算がないとボランティアの方が話されていたが、ここは国の威信をかけて、国、文化庁、観光庁などが資金を投入して、それなりの施設を作るべきと思った。
ここはかつての天皇の墓でもあるので、宮内庁が墓地としての管理を行うことの意味はわかる。しかし、日本の歴史の重みを感じることのできる場所でもあるので、始皇帝墓や、ピラミッドの周辺施設にも負けないようなものを作ってほしいと思う。せっかくの観光地なのに、人を集めることの出来る魅力的な展示施設が準備されていないことが、残念だ。
せめて、公園内の塔の上から陵墓を一望できるように出来ないものか。
まさか、不敬にあたる、という理由ではないことだけは信じたい。
