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東京港区のファミリー向け賃貸なら、麻布、白金、三田、高輪 知っておきたい地域事情



マンションの価格が30%も上昇

港区でも、住みやすい場所と、住みにくい場所があります。南麻布に住み、地元の小中学校にこどもを通わせていた経験から、わかったことをまとめます。

港区も住む場所によって、印象は大きく変わります。

まずは、地域によって、何がどのように違うのか整理してみたいと思います。

港区の中心地は有栖川宮記念公園

港区とひとことで言いますが、その中心地はどこでしょう。

港区で思い出す街といえば、青山、赤坂、麻布、六本木、白金、高輪、三田といったところ。

それぞれがどこにあるか、位置関係がわかっている人は、案外少ないものです。

東京都内に住んでいる人でも、移動するときは地下鉄で移動します。

六本木と表参道は歩いても二十分程度ですが、たいていの人は電車を乗り継いで移動します。

子どもたちなら自転車で、さっと移動しますから十分もかかりません。

電車で移動していると、それぞれの街がつながっていることに気付きません。

青山と麻布。麻布と三田。麻布と白金。麻布と六本木。それぞれ接しています。

街のどこから歩き始めるかにもよりますが、それぞれ二十分程度あれば、これらの街の間を歩いて移動できます。

そしてその中心地点となるのが麻布です。

麻布地区のそのまた中心にあるのが、有栖川宮記念公園。都立中央図書館や公営の野球場、テニスコート。有名な東京ローンテニスクラブなどがあります。

港区と言われて思い浮かぶ街の、それぞれをつなぐ街が麻布。その麻布の中心にあるのが有栖川宮記念公園なのです。

地区による違い

同じ港区と言っても、地区によって、その印象はずいぶんと違います。郊外に住んでいる人から見れば、どこも同じで似たようにしか見えませんが、住んでいるとその違いが見えてきます。

青山

ファッションの街。住宅街というよりは、商業地区です。街の隅々にまで、お店が広がっています。

南青山、北青山とありますが、北青山は団地以外に住宅地のようなところはほとんどありません。青山通り沿いに表参道周辺の北側にまで広がっています。

南青山は青山通りの南側。カルチャーは半分渋谷系です。全体的なイメージはモードの中心地。奥まったところに入ると、少し落ち着いてきて、岡本太郎記念館、根津美術館などもあります。

南青山は渋谷区の雰囲気が色濃く、六本木と渋谷駅間を通る首都高速三号線を境にして、その雰囲気は大きく変わります。

首都高速三号線の北側はどちらかと言うと渋谷に近い雰囲気。西麻布の一部地域も、北側に広がっています。首都高速三号線の北側の西麻布はどちらかと言うと、南青山寄りの雰囲気。隣接して青山墓地が広がります。

麻布

麻布は大使館が並ぶ住宅街です。

同じ麻布でも、麻布十番周辺と南麻布とでは、街の雰囲気が大きく異なります。

有栖川宮記念公園周辺には閑静な住宅街が広がり、麻布十番側が元麻布。南側が南麻布となっています。

東京タワー近くにまで延びるのが東麻布。麻布の中でも少しだけ庶民的な雰囲気を残します。

麻布永坂町、麻布狸穴町には、参議院議長公邸やロシア大使館などがあり、機動隊車両が守り固める、独特の重々しさがあります。

観光客も訪れる商店街のある街が麻布十番。有栖川宮記念公園から少し北にある、がま池周辺から麻布十番に下っていく地域が元麻布となっています。

麻布地区は全体が丘のようになっており、丘の上には高級マンションが並び、丘の下には、普通のマンションが並んでいます。

丘の上は高級感あふれる街並みが続きますが、買い物をするところがないので、坂の下のスーパーまで出かける必要があります。

坂の下から買い物袋を持って上がるのは大変ですが、レジ袋を下げた人をあまり見かけないので、おそらくほとんどの人はクルマで買い出しにでかけているのだろうと思います。

三田

慶應義塾大学のある街ですが、三田そのものは、とても庶民的で住みやすい街です。

映画「ALWAYS三丁目の夕日」のイメージそのもの。いまでもその印象は変わりません。

山手線田町駅が最寄り駅となり、港区の中でも便利で住みやすい街となっています。

慶應義塾大学からイタリア大使館にかけて、丘の上の地域は、三井グループの迎賓館である綱町三井倶楽部、オーストラリア大使館などが並び、丘の下の三田とは、また違った高級感を醸し出しています。

白金

白金と白金台に分かれます。白金は麻布寄り。白金台の南側は、品川区です。

麻布と白金の間には、古川が流れ、古川に沿って首都高速道路が通っています。この古川を境に雰囲気がかなり変わります。

白金は、シロガネーゼと言われたりしますが、三階建の一戸建てと一般的なマンションの並ぶ地域です。

もともとは工場が多くあった地域で、街の雰囲気も三田に近いものがあります。小さなお子さん連れが多く、商店街の中などは、和気あいあいとした雰囲気で、港区の中でもお子さんのいるご家族が住みやすい街だと思います。

白金台まで南下すると、渋谷区の雰囲気の色濃い南青山とはかなり異なる城南地区独特の落ち着きが出てきます。

恵比寿のような大人の落ち着きとも言えるでしょうか。ただ、青山で感じるようなスピード感は薄れてきます。どことなく郊外のゆったりとした雰囲気にも近い時の流れを感じます。その雰囲気が好きな人にはいいところだと思います。

高輪

田町駅前から品川の御殿山方面に伸びる細い旧道沿いに広がるのが高輪です。

現在山手線が通るところは、江戸時代までは海岸線だった場所。海岸沿いの東海道には江戸市中との境を定める門、高輪大木戸がありました。

ここから高輪ゲートウェイという駅名が生まれたとも言われています。

高輪の旧道は両脇にお寺の並ぶ通りです。いまでも数多くのお寺と、七階建てくらいの高さのマンションが並びます。

山手線品川駅にもそう遠くなく、便利な地域です。高輪ゲートウェイ駅ができると更に便利になるでしょう。

品川区との境にある高輪台は、五反田駅から上ってきた坂の頂上から北側に広がります。都営地下鉄高輪台駅から数十メートル南下したすぐのところに、品川区との区境があります。

芝浦、港南

芝浦、港南地区は、新しいタワーマンションの建ち並ぶ地域です。かつては倉庫街だったところに、数多くのマンションが建てられました。

港区の人口増加のほとんどを、芝浦と港南が吸収しています。

江戸時代の海岸線は、現在の山手線沿いにありましたが、いまでは海まで歩こうとすれば、二十分近くかかります。

山手線の内側の港区と比べると、同じ港区でもかなりのお買い得感があります。

海沿いにまで行くと駅まで距離があるので、雨の日などは海風が吹いて大変です。

しかし、クルマで移動する場合には、首都高速湾岸線へ、すぐに出られるので意外と便利です。

麻布十番や六本木までも、歩こうと思えば歩ける距離です。

芝浦から高輪にある人気中学の区立高松中学校まで通う生徒もいます。

賃料は以前とほぼ変わらない

ここ十年でリーマンショックの頃から、ざっと30%も不動産価格が上昇した港区ですが、賃料相場は同じように高くなったというわけでもありません。

高騰している状態で購入すると、下落したときに含み損が発生します。ローン残高よりも売却額が下回り、売るに売れなくなることも考えられます。

相場が高いときは、借りて待つのも一つの方法です。

住みたい地域に住んでいれば、その地域に詳しくなります。

土地勘も出てくるでしょう。

どの場所が良いところで、どこが避けるべき場所か、わかるようになってきます。

住んでいないとわからないことは、多々あります。

購入してから問題に気づいても、動く金額が大きいだけに、買い替えは難しくなります。

あとで後悔しないためにも、借りてみて、地域の状況を知ってから買うほうが、大きな失敗をしなくてすみます。

一方、値段が安いときであれば、思い切って買ってしまうこともできるでしょう。

不動産価格の上昇局面であれば、少しくらい失敗したとしても、値上がり後に売却できればもとはとれます。

警備される安全な港区麻布地区

犯罪発生率で見ると決して低くない港区ですが、住む場所を選べば、これほど安全な場所はありません。

ポイントはロシア大使館、中国大使館、韓国大使館です。

特に、中国大使館のある元麻布周辺、韓国大使館のある南麻布周辺は、毎日住宅街の隅々にまで警察官が配置され、不審者が侵入しないように、警備されています。

なかでも、西麻布の交差点、広尾の天現寺の交差点、南麻布の古川橋の交差点、麻布十番、これらの地点を結ぶ四角形の中は、一方通行の道路が交互に張り巡らされ、容易に大使館周辺へクルマで近づけないようになっています。

住んでいると、どこをどのように通ればよいかわかりますが、住んでいない人にはわかりません。

そのかわり、休日になるとデモ隊がこの周辺には出現し、外周道路沿いは、一時的に騒がしくなります。

その他の大使館付近で騒がしくなることは、ほぼありませんので、警察官が警備をするのもこの地域だけです。

警備の警察官のために、公衆トイレが数多く設置されているのもこの地域の特徴です。トイレでよく機動隊員の方たちをお見かけします。

従って、暗がりのトイレで怖い目に合うということも少ないと思いますので、小さなお子さんがいるご家庭や、女性の一人暮らしなどにも、安全面で良いかもしれません。

おトクな地域

賃貸住宅は2LDKまでがほとんどで、それ以上の広さとなると、外資系企業の幹部社員であるエクスパッツ用の住宅となり、相場も急に高くなります。

しかし、ちいさなお子さんが一人二人までであれば、2LDKで50㎡以上あれば、それほど窮屈な思いもしなくて住めるでしょう。

古さを気にしなければ、20万円以下でも見つかります。しかし、ある程度見た目もきれいなところで考えれば、やはり20万円前後にはなります。

しかし、購入しようと思えば、新築2LDKで8000万円以上しますので、金利負担まで入れて考えれば、月々30万円の三十年払いよりは、割安な感じがします。

白金

総合的にいま私自身がお得だと考えているのは、白金です。麻布よりの白金は、麻布十番の商店街にも遠くないですし、六本木ヒルズも十分歩いて行けます。白金には商店街もあります。

また、恵比寿もそれほど遠くなく、都バスも通っていて便利なので、住みやすさは抜群です。

家賃が高くても構わなければ、元麻布や南麻布といった、家賃百万円クラスのアパルトメントの間にひっそりと立つ、古い朽ちかけたマンションといった選択肢もありますが、お子さんがいらっしゃる場合には、少しかわいそうにも思います。

南麻布でも丘の下の幹線道路沿いには、普通のマンションもあり、家賃二十万円前後でも見つかりますので、そのあたりもねらいめです。

三田

次が三田です。特に東京タワー寄りの地域がいいと思います。

白金も同様ですが、三田というだけで、麻布地区よりもお安くなります。特に赤羽橋の周辺は、落ち着いていて、麻布十番にも近く、お買い得感たっぷりです。

山手線に近いので、田町まで歩くことも出来ますし、増上寺周辺は緑豊かで、休日の散歩コースにもぴったりです。

銀座方面へも自転車で簡単に出かけられますし、芝浦を通りこして、お台場の方へも簡単に出かけられます。

高輪

その次が高輪です。この地域は物件数が多いので、家賃20万円以下でも数多くの物件の中から見つけることが出来ます。

品川の駅にもそう遠くないので、出張などが多い人にも便利だと思います。

お寺が建ち並ぶ地域独特のオーラはありますが、よその地域から来た場合でも、住みやすい地域ではないかと思います。

買い物もリンコスという高級スーパーのほか、ピーコックがあります。白金高輪駅にはクイーンズ伊勢丹もあります。

この周辺で欠かせないのが、肉のハナマサですが、広尾の天現寺橋か、芝浦に行かないとありません。

ただ、少し南に下って、品川シーサイドまで自転車で行けば、イオンがありますので、行く道筋に慣れてしまえば、イオンで何でもそろえることが出来ます。

私は南麻布に住んでいましたが、ときどきイオンまで自転車で買い物に出かけていました。遠いようですが、三十分はかかりません。高輪からなら二十分もかからないでしょう。

以上、「東京港区のファミリー向け賃貸なら麻布、白金、三田、高輪」でした。

港区での生活全般について、詳しくまとめたものを「麻布の生活」という一冊の本にしました。

港区に住みたいと思っているみなさまのご参考になればと思います。

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