恐竜が生き残れなかったのは、変わることができなかったからという。環境の変化に合わせて、人も動物も変わっていかなければ、生き残ることはできない。
私が就職したころは、まだワープロを使っていた時代で、その後パソコンが使われるようになり、ネットにつながり、携帯電話が普及して、スマホになり、次はＡＩが生活に入り込んでくる、ということになっている。
当然その間に学ぶことは多く、時代が変わるとともに、新しいスキームを頭の中に入れて、時代の先を読んで自分から変わっていかなければならない。
最近流行りのリスキリングだが、同じ企業内での配置転換が前提の話のような気がして、とても違和感がある。
今日本で求められているのは、大きな産業構造の転換で、ゾンビ企業には退出いただいて、ゾンビ企業から飛び出た人たちが、次の時代を作るビジネスにソフトランディングで飛び移れるように、自分自身をアップデートすることを後押しすることで、それこそがリスキリングだと思っている。
私はカード会社から、テレビ番組の制作現場を経て、保険業界に入り、その都度リスキリングをしてきた。クレカと保険は金融関連ともいえないこともないが、テレビの制作などは、まるで違う世界だった。
保険会社の中でも、二年ごとに異動を重ねて、その都度新しいことを学び、途中で自動車会社に移り、今ではコールセンターと保険というまるで違う業種で異なる仕事を行なっている。
転職を繰り返すと、その都度リスキリングせざるを得なくなり、都度自分自身を変えて、その組織のカルチャーに合わせて行かないと、新しい世界で生き残ることができなくなる。
ファーストペンギンは最初に飛び込むときは勇気がいるし、集団からは頭のおかしな奴と陰口を言われるが、結果的にここまでなんとかなって来た。
迷っている人がいるなら、思い切って飛び込んでみてほしい。飛び込んでみれば、なんとかなるものだ。
