高宮宿 高宮宿 前日の雨が嘘のように、外は晴れていた。まだ日が昇りきらない頃にホテルを出て、高宮宿の入口付近にまで戻った。 高宮宿の真ん中には多賀大社の大鳥居が立つ。 大鳥居 多賀大社は伊勢神宮の天照大神の親神である伊邪那岐(いざなぎ)の大神が…
週休4日 最近週休三日の会社が少しずつ増えているそうです。私は勤務先にお願いして、いち早く週休四日を認めていただきましたが、仕事が回らず、一月で断念し、今は週休三日で働いています。 しかしながら、勤務日数にかかわらず、頭の中は常に仕事のことを…
関ヶ原宿 関ヶ原駅前 関ヶ原は雨だった。夏の盛りは過ぎているので、湿った感じはしない。傘をさして、駅を出る。 中山道は多くの車が行き交う。雨の日には、水溜りの水しぶきが襲ってくるので、出来るだけ車道から離れて歩きたいが、歩道もないところでは、…
東海道五十三次 十八日間 ひとり歩き: ロングトレイル 600キロ 作者:有栖川豪 発売日: 2018/10/27 メディア: Kindle版 中山道を日本橋から京都まで半年間、のべ17日かけて歩きました。 東海道の時は通しで歩きましたが、中山道は週末を利用しながら数回に分…
加納宿 加納宿から先は、ひたすら街中の道を歩く。岐阜の市街地だ。山の中のような寂しさはないが、これと言って何か楽しみがあるわけでもない。 日本の街は、どこを歩いても、ほぼ同じ規格で、道幅も同じ、歩いている人の格好も同じ。でも、ときどき聞こえ…
可児 可児の駅近くのビジネスホテルから、中山道まで約一キロの道のりを戻る。しばらく幹線道路を歩くが、やがて太田の渡しへと道は分かれていく。 太田宿 住宅街の中の歩道をテンポよく進む。しばらく歩くとゆったりとしたカーブが見え始め、曲がり角の内側…
いよいよ中山道最大の難所である和田峠。難所と言っても、富士山や八ヶ岳のような山を登るのとは違い、あくまでも峠道。かつては交通網として人が往来した幹線道路。 とは言え、和田峠の標高は千五百メートル以上。ちょっとした山よりも高い位置にある。天候…
大井宿 朝の五時に起きて、前日買ったおにぎりを頬張ると、直ぐに出発の準備を始めた。 カーテンを開けて、外を見てみると、山の方に大きな雲がへばりついてはいるが、少し霧がかかった感じで、空は晴れていた。 朝の六時にホテルを出ると、大井宿の中はひっ…
東海道を歩いて、その後、中山道を歩いて、もうすぐ京都に到着します。かれこれ1000キロくらい歩いていることになりますが、最近ようやくわかってきたこと。一里が四キロであることにはわけがある、ということ。 人が普通に歩くと、だいたい時速4キロくらい…
中津川宿から次の大井宿までは、三里ほどしかないが、大井宿から先は、山の中に入るので、とりあえずその手前の大井宿まで、進んでおくことにした。 岐阜県に入ってからの中山道は、小さなアップダウンはあるものの、総じてのどかな田園風景が続き、穏やかな…
倉本駅 倉本駅 無人の倉本駅についた後、中山道は集落の小道を辿ることになっているのだが、前日の雨のせいですっかり予定が遅れてしまったこともあり、すぐに国道へ出て歩き始めた。 どこまで中山道を忠実に歩くかということは、その人のこだわりにもよる。…
藪原宿 藪原駅 翌日は駅の改札口を出て、そのまま歩き始めた。朝から雨が降っていて、視界が悪い。駅を出てすぐに国道と合流するが、トラックの跳ね上げる水しぶきが歩道の中にまで飛んでくる。 国道の脇に川が流れているが、この川は昨日までの奈良井川では…
下諏訪宿 梅雨のあとしばらく猛暑が続いていたが、九月の中旬ともなれば、少し涼しくなる。 朝の下諏訪駅は、東京と比較すれば、あきらかに涼しい。むしろ早朝は少し肌寒いくらいで、ウィンドブレーカーを羽織ってから歩き始めた。 下諏訪駅の改札口を出て、…
府中から高尾まで、歩いてみない? そう妻に聞いてみると、行こうかな、と言う。 東海道、中山道とずっと一人で歩いてきた。一人で歩くと自分のペースで歩くことができるのが良い。一方で、ずっと一人で黙々と歩き続けることになる。誰とも話をしない、とい…
昔仕事で良く新宿から松本へ通っていたのですが、その時使っていたのが、チケットショップで売っていた回数券。 中山道を歩いていた時、下諏訪の駅から新宿まで帰るのに、どこかで回数券を売っていないものかと探してはみたものの以前のような安い値段で売っ…