最近スーツケースを使うようになった。若い時はスーツケースなんて考えたこともなかった。重い、邪魔。なので、使うようになったと言っても、超小型ばかりだ。
学生時代、半年ほど外国で過ごすことになったので、荷物も多く、スーツケースが良いだろうと考えて、デザインの良い有名メーカーの製品を買って転がしていったことがある。
しかし、そのスーツケース、数日でタイヤがもげてしまった。それ以来使っていなかった。
ところが、最近腰を痛めて、重いバッグを背中に背負うことが難しくなった。一二キロなら何とかなるが、これを超えるともう難しい。すぐに腰が痛くなる。
なので使うようになった。でも、大した量ではないので、最も小さなものを使っている。おそらく、スーツケースと荷物の重量はほぼ同じ。軽いバッグに入れて手で運んだほうが軽くて良いのではないかと思うこともある。
スーツケースだと、行動のスピードが明らかに落ちる。階段を走れない。エスカレーターを歩く気がしない。車輪が小さいので、ちょっとした段差で引っかかる。
でも、立てておくことができるのは良い。楽だ。ずっと待ち続けていると、どんなに軽いバッグでも、少しずつ疲労は溜まる。
スーツケースで旅行をするようになって、旅行のスタイルも変わりつつある。
人に合わせて、バッグもかわる。
人も時と共に変わる。