全国旅行支援という国の支援制度があることをすっかり忘れていたが、予算が追加されたとニュースで流れていたので、旅行サイトを覗いてみた。
ちょうど旅行に出かけようと思っていたところなので、これは良い機会と、早速いろいろと検索をしてみた。
前に実施された旅行支援の時は、ちょうど街道歩きをしていた時だったので、これがとても役に立った。ホテルが安くなった上に、食事代まで支給される。こんなに安くて良いのかなと、疑問に感じるほどだった。
予約サイトからホテルの予約をすれば、自動的に旅行支援が適用されて、ホテルで自動的に割引が受けられて、クーポンがもらえた。
今回は、予約サイトのトップ画面でまず、全国旅行支援の入口を探して、その後で、どの県に行くかを選ぶようになっていた。
京都や奈良が良いなと思い開いてみると、五日間で30万円という、私には到底泊まることのできない高級ホテルなどが出てきた。これは、京都、奈良などの人気の観光地ではもうすでに予約がいっぱいであることを意味しているな、と思い、もっとマイナーな県、というと怒られそうだが、探してみた。
しかし、なかなか良いところが見つからず、思い切って大阪を検索したら、ホテル四泊と航空運賃往復二人で六万円と出た。本来は倍近い十一万円ということなので、かなりお得だ。
そのまま予約を進めて最後にキャンセル料を見て固まった。
キャンセル料は正規料金に対して五割といった額なので、明後日から出かけようかと思っていた私は、申し込みと同時にキャンセル出来ないということになる。正確には、申込と同時にほぼ全額の支払いが確定する。
突然仕事が入ったりすればキャンセルしなければならなくなる。突然気が変わることのある私は、出来るだけキャンセル料のかからない方法で予約するのが常である。
悩みに悩み、何度も検索を重ね、これは全国旅行支援と言っているが、実は全国旅行社支援で、全国旅行者支援ではないのだ、ということに気がついた。
国もなかなかウィットの効いたネーミングを考える。
私に万一の時があった場合には、旅行社支援になると考えて、自分の強運を信じて、ポチっと申し込むことにした。