Just do it !

とりあえずやってみよう。考えるのはそのあとだ。


上場企業社長の気持ち

 Amazonプライムで、名探偵ポワロが活躍するナイル殺人事件の映画を見た。子どもの頃はルパンよりもホームズが好きで、その二つのどちらかを良く読んでいた。

 ポワロの活躍する推理小説は、存在は知ってはいたが、読んだことはなかった。ただ、オリエント急行殺人事件など、映画はとても有名だったので、映画は見たことがあったが、上流階級が旅するお話という印象だけ、なんとなく残っていた。

 ナイル殺人事件は、裕福な上流階級の独身女性の財産を目当てに集まる人々のお話だが、この映画を見ていたら、自然とオーナー社長をしている友人のことを思い浮かべた。

 数百億もの資産があっても、そのほとんどは株式で、売ることはできない。配当だけで年間数十億円。一生お金には困らないはずだが、ストレスは凄まじいのだと思う。ずいぶんと昔から髪は真っ白だ。

 時々ご飯を食べに行くが、必ず割り勘にする。おごることは簡単でも、おごると、イコールの関係が崩れる。

 お金が全くなくて困る人が多いけれど、彼が友人でいてくれるおかげで、ありすぎても大変だなと思うようになった。私が彼なら、すでに隠居していたと思うが、彼は真面目な責任感の強い性格なので、今日も明日も週末も土日関係なく働いている。

 これからも、変わらずに彼とは普通の友人でいたい。普通で居続けることは、案外難しいことなのかもしれない。歳をとればとるほどそう思う。