私は人と比べて転職が多い方なので、就職した会社を辞めた回数は、両手では数えきれないほどだ。ちなみに今の会社も一度辞めて、また入社して働いている。
それでも、還暦に近くなると、これで辞めると、次に就職するところはもうないな、と思うので、そう簡単には辞められなくなる。
辞めたところで、とりあえず年金が出るまでの生活費になる程度の貯金くらいはあるので、年金が出ればたぶん平均年齢までに死ぬのであれば生きてはいける。
でも、生きることができることと、楽しく生きられることとはまた別の話なので、そう簡単に仕事を辞めることはできない。
若いころはそれでも理不尽なことや我慢できないことがあると、さっさと辞めた。私は次を決めて辞めたことがほとんどないので、いつも辞めた直後は開放感と共に大きな不安感に襲われるのだが、常になんとかなってきた。なので、自分の運の良さに自信の無い人は、必ず転職先を見つけてから辞めることをお勧めする。
転職先がないのに辞めると、必ず不利な条件で就職することになる。しかし、条件を良くしようと思って転職してきたわけではないので、仕事があればそれでよし、としてきた。なので、常に平均的なそのポジションの給与よりも安く働いてきたような気がする。今も、通常の半額以下の年俸で働いている。
でも、生活できるだけのキャッシュが回ればそれで十分だし、私は毎晩パーティーしたい人ではない。図書館と映画館と、アマゾンとイオンがあれば、十分だ。
さて、いつ辞めよう。
