Just do it !

とりあえずやってみよう。考えるのはそのあとだ。


週休四日

 還暦を前にして、労働時間を短くして、収入を年金と同じ程度に下げるために、週休四日にしてもらった。断られたらやめるつもりでいたが、それで良いということになった。いまは人を採用しようとしても、なかなか人が採れず、辞められると困る、とのことだった。

 あとを継げる若い人を採用して、早めに対応した方が良いという、極めて会社のことをよく考えた提案なのだが、確かに私の後任が出来そうな人は、社内にはいない。人事は社員の特性をよく調べていて、あの人はどうですか、この人ならどうですかと、形だけでも整える案を、提示はしてみたものの、あの人はこれこれこういうわけで、あの人はこうしたわけで、と断られた。

 実際のところ、四つの部門を担当しているので、それぞれのラインから、それぞれの仕事が山のように次から次へと降ってくるのだが、最近は出なくてもよいと判断する会議は出ないことにした。いくつか飛ばしてみたが、特に影響はなさそうだ。あとで回ってくるメールを見ておけば、たいてい問題ない。

 実際のところ、そうできる理由は私の給料が安いということが大きい。この安い給料で探してもなかなか仕事をこなせる人がいない。たぶん年収二千万くらい払えば来てくれる人がいるのかもしれないが、私はその数分の1の大卒新人並みの給料でこなしているので、同じ予算で探してもなかなか見つけることは困難だ。

 私はいつ辞めても良いと考えているが、もしもあなたが会社を辞めたくない人であるならば、給料を少し下げてもらうのも良い方法かもしれない。あまりもらわずに、最低限の給料でやりくりする術を身につけることは、今後少ない年金で生きていくための予行演習にもなることだろう。そうすれば、きっと会社は重宝がってなかなかあなたを辞めさせようとはしないだろう。

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