とある美術展に行った時のことだ。私の目線の先で注意されている人がいた。
マスクで鼻を覆ってください。
がらがらにすいているなかで、息苦しさからマスクを少し下げて鼻を出していたのだろう。
周りに人はいない。
そもそもマスクは有効なのか、ということはさておいて、美術館で誰も話をしない環境の中で、そもそもマスクはいるのか、ということはさておいて、側から見ていて、とても気持ちが悪い印象を係員に感じた。
高速道路を走行していると、時速100キロで追い越し車線を走り続けている車をみかけることがある。追い越し車線を走行している車は、追い越しが終わったら、走行車線に戻らなければならないのだが、知らないのだろう。制限速度を守っているから私は正しい、と確信しているかのように、後ろに車の列が伸びているにも関わらず、走行車線に戻らない。
同じ種類の行為のような気がする。
ワールドカップで日本の組織プレーが際立ったことは事実だが、一方で相変わらず決定力が足りないのは、このような人たちが足を引っ張るからのような気がする。
本人は正義と思っていることがまた困る。