駅前に引越しました。新宿から電車で25分の駅前です。引越す前は、恵比寿駅から徒歩15分のところに住んでいました。その前は、郊外の駅から徒歩15分のところに住んでいました。
駅徒歩15分という距離ですが、駅まで歩いてもバスに乗らなくても良いかなと思えるギリギリの距離です。
勤め先にもよりますが、通勤交通費でバスの定期代が出る基準は駅から1.5キロというところが多数と思いますので、駅徒歩15分というのは定期代が出るかどうかのギリギリの距離とも言い換えることができます。
電車通勤が一般的な地域であれば、たいていのものは駅前に集中します。銀行、郵便局、コンビニ、スーパー、スポーツクラブ、飲食店、など。駅周辺には生活に欠かせないお店が並びます。
以前も、私は駅前に住んでいたことがあります。
住んでいる時はとても便利に思い、やがてそれが当たり前の日常となりますが、引越してその日常が失われると、その便利さを失ったことに気付きます。
駅徒歩1分と駅徒歩15分で何が違うかといえば、家賃です。購入する場合の価格は数百万円単位で変わります。
一人往復30分として、二人であれば一時間です。四人家族であれば、一日二時間。これを累計して時給で試算してみれば、その金額の差は大きなものになります。
しかし、それ以上に大きな違いは住んでいる場所によって変わってくるフットワークの軽さです。駅前にお店が集中していれば、ちょっとサンダルを引っ掛けて外に出るということが簡単にできます。
駅から電車に乗って出かけるのも簡単です。
ところが駅が家から遠いと、出かけるのが億劫になります。
放心円状に駅から遠い住宅は広がっていきますので、駅前に住む人は圧倒的に少数ですが、家の中から出てみようという気分になりやすいように私自身は思っています。
都心部山手線内の場合、駅徒歩15分の場所を探すことは結構困難です。
ほとんどの駅まで15分かからないことが多いからです。
例えば、私が以前住んでいた恵比寿の駅まで徒歩15分の家は広尾の駅までは8分でした。白金高輪駅も15分。都心部ではどこも駅から遠く離れるということがありません。
駅から近いと通勤には便利です。しかし、通勤がなくなれば、あまり意味を持たなくなります。それでも、買い物の便利さや、フットワークの軽さには関係してきますので、駅に近いことのメリットが大きく損なわれるということはありません。
今はほぼテレワークで、週一でオフィス通いとなり、オフィス近くの恵比寿に住んでいることにあまりメリットを感じなくなった私は、郊外の駅徒歩1分の家に引越しました。
今の私にはこの辺がちょうど良いのかな、と今は考えています。