イオンのカートを持ち出す人

　近所のイオンで時々見かけるのが、敷地の外までカートで買ったものを持ち運ぶ人。最後まで見届けていないが、完全にイオンの敷地の外なので、あれはどのように回収するのだろう。

　イオンも困っているらしく、店外に持ち出さないでくださいと大きく店の壁に書いてあるが、持ち出す人は全く気にかけていない様子。

　図々しいおばちゃんがやっているのかと思っていたが、そうでもない。二十代、三十代と見受けられる人もいる。

　時々、敷地の外からカートを何台も集めて押しているイオンの人を見かけるので、乗り捨てていく場所はいくつか決まっているのかもしれない。しかし、これを回収するだけでも一苦労だ。

　今日見かけた二十代と思しき夫婦と思われる二人はカートどころか、カゴまでそのままだった。果たして精算は済んでいるのだろうかと思ってしまう。どう考えても、家までカゴごと持って帰るつもりであることは明白。どこで中身を出すのかと考えてもみても、家の中としか、私の想像力では思い浮かばない。

　世の分断が言われて久しいけれども、こんな人が周りにうようよいるようなところには、住みたくないな、と思ってしまう。あの二人の両親はどんな人たちなのだろう。あのような人たちの子どもの通う小学校に自分の子どもは通わせたくない、と思うことはよくわかる。お受験が盛んになる背景にはこんなこともあるのかもしれない、と思ってしまった。