Just do it !

とりあえずやってみよう。考えるのはそのあとだ。


月曜休館日

f:id:arisugawag:20221230043246j:image

あたりまえの常識として考えられているけれど、それは本当に常識なのか、ということを考えてみることは重要だ。

日本が経済的に立ち行かなくなっていることの原因の一つに、なかなかリセットできない、ということがある。再定義。リエンジニアリング。時代に合わせて、フォーマットを変えるということだ。

旅先で博物館に入ろうとした時に、休みである時がある。博物館に限らず、国や県などの行政機関などが管理している施設は共通して、月曜日を休館日にしている場合が多い。

民間の施設の場合は、さまざまだ。ところが公的な施設は横並びで月曜日が休館日であることがほとんど。

週末の土日を挟んで金曜と月曜を休みにして旅行へ出かけることは多いはずだ。公務員もそれはわかっているはず。ところが、その月曜日が休みだと、出かけられる場所が一気に減る。

施設自体の運営は、ローテーションを組めばどうにでもなる。二四時間運用している施設などざらだ。不動産業界、自動車販売店などは週半ばの水曜日を休みにしている場合が多い。

ところが休みの日に出かけることが多い博物館や美術館などが、週末の次に休みが取りやすい月曜日を一律で休館日にする。

先日奈良へ行った時などは、県立博物館、平城宮の資料館などが、全て休みであったため、大変残念な思いをした。インバウンドで盛り上げようとしているのに、対応がチグハグだ。全国旅行支援よりも、他に先にやるべきことはある。

組織には仕組みを再定義する、プロセス改善部門があったりするが、役所にはないのだろうか。一度作られた法律は、廃止を決めないと、いつまでも使われる。私が子どもの頃には、土人法、などという酷い時代錯誤な法律がいまだに存在していた。他国の法ではなく、日本の法で、実際に使われていたのだ。流石に今ではないが、あまりにも対応が遅すぎる。

日本が浮上できないことの原因の多くは役所にあると思っている。

とある県の人から、県庁で働くことは憧れである、と聞いたことがある。少なくとも東京都庁で働く人に憧れを抱く都民はいないと思うので、その辺りの時代錯誤な感覚が県によってはいまだに残っているのかもしれない。

一人一人は問題あると認識していても、再定義する仕組みがないし、面倒だから誰もが見て見ぬ振りをする。

役所が定義を変えないから、日本の定義も変わらない。

月曜休館日すら変えることができないのだから、もっと難しい問題を変えることは、それは難しいだろうなと思う。