Just do it !

踏み出そう。やってみよう。考えるのはそのあとだ。


ふるさと納税

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ふるさと納税をした話を時々耳にする。

税収に悩む自治体のためになるので私は大賛成。応援したい自治体に寄付をして、気持ちばかりのお礼を受け取る、ということに反対する理由は無い。

ただ、お得、ということがよくわからない。

水を差すつもりはないが、何がどうお得なのか、さっぱりわからない。

豪華な返礼品がもらえるというが、納税した額を超えてもらえるわけではない。そんなことをしたら、税金にならない。それではただの買い物だ。どのような場合でも、納税額よりは返礼品の方が安いはずだ。

ポイントがつくからお得だ、というのも、同じ、キャッシュバックが行われているにしても、原資は自分の納税したものだ。

サラリーマンは経費を自分の給与から差し引くことは原則として無いので、申告所得を下げる効果があるということはわかる。

例えば、最高税額を支払っているような人たちであれば、ほぼ全額に近く戻るような形にできるのかもしれない。

テレビに出ているような、億を超える収入がある人たちには、確かに意味があるのかもしれない。ただその場合は、所得税が別の税に付け替えられているということで、それでも、多少は税収としてプラスにはなっているはずだ。

地方自治体であれば、国から得た交付金を返礼品の支払いに回したりすれば、税金を活用した、マネーロンダリングが出来てしまう。それはまずいのではないか、ということが、数年前に問題となった返礼率が高すぎる自治体の返礼品問題なのであろう。

つまり、国も自治体も、そのからくりは全て理解した上で、高額所得者には目をつぶり、大多数の国民がふんわりと作り出されたお得感の中で、納税に励む。地方自治体が独自財源を確保するために、他の自治体との競争を行うようにふるさと納税制度で促し、よって地方自治体を自力で活性化させる、という試みがふるさと納税の真の姿なのだろうと思っている。

最高税率を払っているような人たちが、テレビの中で、お得ですと言うのはその通りなのかもしれないが、全ての人にそうではない。そのことを、大きく取り上げてしまうと、一番のお客様層が離れていくことになりかねないので、そこはやんわりと触れないで流す。

多くの人が日本語が理解できない、ということと同様に、計算ができない、ということがあるのだろう。

それとも、実際にふるさと納税をしてみると、大きな声では言えない、何か隠された得する抜け道が見えてくるのだろうか。