Just do it !

踏み出そう。やってみよう。考えるのはそのあとだ。


都心への耐性

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東京都心部の渋谷区から郊外の練馬区に引越して二月が過ぎた。毎週末のように全国旅行支援を利用して、大阪や沖縄などに繰り返し出かけていたため、都心部へ出かけることがほとんどなかった。

初詣は近所の神社だし、買い物は駅前のイオンや併設するショッピングモールでたいていのものは手に入る。それに、買い物がしたければ、より郊外に行くと、ららぽーとやイオンモールのような大型ショッピングセンターがあるので、わざわざ渋谷や新宿のようなところへ出かける必要もない。

とはいえ、たまには出かけてみたくなるので、目黒で所用を済ませたあと、帰りに明治神宮へお参りをすることにした。

渋谷から明治通りを原宿方面に歩く。

練馬区と渋谷区では雑踏の人口密度が違う。私は東京生まれの東京育ちだが、あの人混みはどうにも苦手だ。コロナ禍が心配だからということではない。人が大量に歩いている中に埋没していると、そこから抜け出したくなる。

原宿の交差点で曲がり、明治神宮の境内に入っても、まだ人波は続く。正月ではないので歩けないほどの混雑ではないが、まだ二週目だったせいか、境内も一方通行にして、人の流れを制限していた。

渋谷のお店を覗いたところで、買うものはない。珍しいものがあれば、なるほどと思うだけだ。何かを買うことはまずない。表参道を歩いても、竹下通りを歩いても、お店で何かを買うことはない。歩いている人を見て、不思議な格好の人を見て楽しむくらいだ。

都心の生活で気に入っていたのは、渋谷などの雑踏にはない静けさだ。六本木なども、駅周辺から百メートル離れるだけで、とても静かな空間に変わる。

都心は便利と口癖のように言われるが、実はそれほど便利ではない。通勤を前提とすれば便利かもしれない。でも、通勤がなくなれば、その前提は崩れるように思う。なので私は渋谷区から練馬区に引っ越した。今のところそれでよかったと思っている。