知らない街に着くと、まず足で歩くことにしている。地下鉄やバスも便利で良いが、街がわからないうちに利用すると、面でさまざまな情報が結びつかない。すると全体像がかなり歪なものとなり、誤った理解となる。
石垣島では、起点となる離島向けの船の出るフェリー乗り場まで、最初にホテルから歩いてみた。ホテルからフェリー乗り場まで四キロあったので、歩くと1時間程度かかった。道中にどのような店があり、どこが街の中心かは、歩きながら体で覚える。
街の概要がわかった後で、その周辺部の様子を探る。そのような時には、中心都市から放射状に広がるバス路線を利用するのが便利だ。終点まで乗ってみれば、どのような人たちがどこに住み、どこから街にやってくるかがわかる。
実際のところ、地元の人は車で移動するので、バス利用者はほぼ旅行客と地元の学生だ。
石垣島のバスのチケットには、一日フリーパスと、五日有効のフリーパスの二種類がある。都度支払って乗るのも良いが、島の反対側まで乗って出かける場合には、フリーパスの方がお得だ。一往復で元がとれる。
滞在期間が二、三日であれば、空港でレンタカーを借りるのが良い。大手のレンタカー会社は、東京と変わらない価格だが、保険も安心なものがつけられる。地元のレンタカーの場合、半額くらいで借りられるようだが、車両についての保険の補償が物足りない場合がある。
安心をお金で買うか、コスト重視か、それぞれの判断によるだろう。
