ここ数年、ずっと家の値段を見ている。良い家があれば買いたいと思い、ずっと見ているのだが、買って良いと思える物件がない。
金利が上がれば、住宅の価格も下がると思うのだが、なかなか日銀総裁の黒田さんは金利をあげようとしない。金利が上がればローンの返済は大変になりそうだが、今は少しでも値段が下がって欲しい。
どこか郊外の家でよいから、駅から離れたところで、安いところはないかな、と思いながら、探してはみるものの、そうしたところを買うと、後に残された子どもたちを困らせることになる。
引っ越そうと思いながらも、前に住んでいた家がなかなか売れずに困ったばかりだし、長く使っている田舎のリゾートマンションが、ただみたいな値段になっても売れないのを見ているので、これ以上そんな不動産を、子どもたちに残していくわけにはいかないと、やはり思ってしまう。
それでも、一年前までならこれは良い、と思えるものがあった。でもその時は、まだ前の家のローンが残っていたので買えなかった。そして、そのような物件は皆が良いと思うのですぐに売れてしまう。
そして今では、皆が皆、疑心暗鬼で、不動産価格が暴落するのではないかと、価格動向に敏感になっている。
それに私は愚かなことに、ドルをつい先日百五十円で買ってしまって、大損したばかりだ。早めに損切りしたから良かったものの、株で儲けた分が全て吹っ飛んでしまった。おまけに、為替の利益は雑所得になるということで、損益通算できずに、プラスマイナスゼロになるはずが、利益にかかる税金分マイナスになってしまった。
欲をかくのはほどほどにしよう。
