Just do it !

とりあえずやってみよう。考えるのはそのあとだ。


石垣島 灯りのない歩道を歩く

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 石垣島に着いて、ホテルにチェックインしたあと、周囲を少し歩いてみた。ホテルの外はすでに真っ暗。街灯がない。車のヘッドライトの灯りで歩道を歩く。時折お店があると、その前だけ明るく照らされている。

 久しぶりの暗闇。人の住む里山でも、関東近辺では暗闇がなくなった。身近なところにも子どもの頃はこんなところがあった。何か得体の知れないものが出てきそうで、そのような暗闇には近づかないようにしていた。暗闇が無くなって、そこに潜む物語も消えた。

 東京では公園の緑もある程度切り落とされて、公園の外からでも中まで見渡せるようになっている。物陰を作ると犯罪が発生する危険性があるからだろう。至る所に電灯を灯していくことは、事件を防ぐためには有効だろう。でも、同時に見えないもの、に対する怖れも消していったように思う。

 島で暮らす人からすれば、早く街灯をつけて欲しいという思いがあるのかも知れないが、余所者からするとこのような場所が残っていることが価値になる、ということが矛盾で悩ましい。